奨学金、借金、ローン。持たないものはますます持てない現実。
奨学金を一部繰り上げ返済することにしました
わたしは、大学時代に奨学金を借りていました。
4年間で元金480万円、利子あり。20年間、月約23000円返済のプラン(金利は固定。景気が谷底の年に卒業したため、過去10年でたぶん一番高い金利で固定されている…)。
ある時、少しばかり余剰資金が出てきたから投資などをしようかと考えました。
でも、その前に奨学金の残額いくらだろ?投資云々よりまずそっちを返すべきかな…と思い、卒業から今までの返済額をスカラネット(日本学生支援機構のポータルサイト)で調べてみました。
恥ずかしながら、利子の計算方法をよくわかっておらず、毎月引き落とされているからいいでしょくらいの感覚で、残金などをほとんど真面目に見たことがなかったんです。
あれ、150万円くらいしか減っていない…。
トータルで180万円以上払っているはずなんだけど、もしかして想像以上に利子を払っていたのでは?と遅まきながら気づきました。
そこで日本学生支援機構に電話をかけて、支払い予定の内訳(各支払い日の元金と利息、残元金が一覧になっている書類)を送ってもらいました。そこでようやく利子の計算方法を認識するという…!
元本の残金が330万くらい残っているので、いくら他のローンより低金利と言われてもまだまだ利息が多いです。23000円払って、4000円くらい利息になるんですよ…!
330万にかかる利息分以上に投資で稼げるかといったら…まぁ投資よりまず利息をできるだけ減らそうや、となります。
昔の自分比で少しだけ真人間になったわたしは、繰上げ返済をしていくことにしました。
まずは300万台というのが生理的にも嫌だったので、200万台に持っていくために40万近く繰り上げ返済。
ちょっとまだ一括返済するお金はないのですが、数回分繰り上げするだけでも万単位の節約になります。
夫の口座と別に自分名義でお金は寄せておきたいですが、とりあえず100万円程度確保すれば、万が一何かあっても即詰むということはないかな、と判断しました(昔は数十円しかない事態がしょっちゅうあったのですよ…)。ほんとうはもっと手元に欲しいですけどね。ちょっとバランス見ながらやっていきたいです。
やばい時代を振り返る
就職後、3年目までは一人暮らしをしながら返済していました。
2万円台の支出って、当時は死活問題でした。
きちんとしている子なら、まだもう少しまともな状況だったと思うのですが、当時のわたしといったら、借金持ちの自覚もなくパッパラパー。
お金の使い方もわからなければ、家計簿をつけることも続かない。
親からもせめて家計簿はつけなさいと言われていたんですが、どうしても続かなかったのは、現実に向き合うともう死んでしまいそうだったからだと思います。
辛さや苦しさを、友人との飲みなどで紛らわす日々。
大学時代の友人って、割とお金に困っていない子が多かったんです。
遊び方も知っているような、楽しい人々。
しかし!その子たちに合わせてやっていたら、たちまち生活が立ち行かなくなりました。
奨学金は滞らせたことがないのですが、クレジットカードでキャッシングやリボ払いをして生活していたこともあります。
本来は高金利の他のキャッシングをするより先に、低金利の奨学金の返済を待ってもらうように相談するべきだったのですが、学生支援機構に相談したくない、借金の相談を人にするのが怖いし、自分でも直視したくないという気持ちから、人を介さなくてもいいやり方でやり過ごそうとしてしまったのです。
カードの負債は100万とかにはなりませんでしたが、60万くらいには一時期なっていたでしょうか。
そのときしていた仕事では体も壊してしまいそうだし、そのわりにお給料が安い。
仕事が忙しすぎて、貯金もなくて、仕事をやめたり転職活動をする余裕がない。
そんな現実を直視したくなくて、お酒やお友達との遊び、食の無駄遣いやプチ旅行…など、少額の浪費でごまかしていました。
完全に詰む生活でした。本当、ハイブランドをローンで買ってしまうとか高額趣味がなかっただけまし、というレベル。
結婚して、色々ありましたがとりあえず人並みに暮らしていけるようにはなりました。
物入りで個人口座のお金がなくなってやばいタイミングはありましたが、生活できなくて詰むことはありませんでした。
ひとりで自活して暮らせるほどの生活力は持ち合わせていない、ということはよくわかりましたね。
まぁ基本的に見栄っ張りなんです。生活水準やスタイルが変わっただけで、それは今もあまり変わらないかも。
でも、楽しさや見栄の前借り生活ばかりしていたらいつまでも自分のところにお金が集まってくれないし、豊かさやゆとりも生まれない。
前世のカルマか…?と思うレベルでお金を愛せず愛されない人生を送ってしまっていたけれど、
お金を自分のところに残したり、人に投資をして貸した時より多く返してもらえる側に回らない限り、そういうお金の使い方に自分がシフトしない限り、永遠にハムスターのような気持ちでカラカラに乗りつづけて疲弊しながら生きるほかない。
それは嫌!と思えるようになったことが、自分的には進化です。
がんばります。